中山芝2500mに求められるラップ適性

ラップデータ

中山芝2500mに求められるラップ適性

こんにちは。結城です。

今週はいよいよ年末の大一番、有馬記念!
例年以上の豪華メンバーが揃いましたね。
最後の週を勝利で終われるよう、頑張りましょう。
本日はその有馬記念で使用される、中山芝2500mについて分析していきたいと思います。

まずは近5年のラップタイムを見てみましょう。

2010年 良 優勝馬ヴィクトワールピサ
6.9-11.4-12.0-12.3-12.7-13.4-13.5-12.3-11.5-12.0-11.7-11.1-11.8 2.32.6

2009年 良 優勝馬ドリームジャーニー
6.8-11.0-11.2-11.3-11.9-12.3-12.6-12.3-12.5-12.1-12.0-11.7-12.3 2.30.0

2008年 良 優勝馬ダイワスカーレット
6.9-11.2-11.9-11.2-11.9-13.0-13.2-12.4-11.5-11.9-12.0-11.7-12.7 2.31.5

2007年 稍重 優勝馬マツリダゴッホ
6.9-11.2-11.2-12.1-12.4-13.4-13.2-12.5-11.9-12.4-12.2-11.7-12.5 2.33.6

2006年 良 優勝馬ディープインパクト
7.1-11.5-11.4-11.3-11.8-12.8-12.9-12.7-12.2-12.8-12.2-11.2-12.0 2.31.9

稍重馬場だった2007年を除けば、走破時計は2分30秒~2分32秒台。
ただ、良馬場だった4年間にも差があります。
06年&07年は時計が掛かる馬場、09年は高速馬場、10年は平均的な時計が出る馬場でした。
その補正があることを考えると、2分31秒程度が平均的な時計となります。

10年は平均的な時計が出る馬場なのにも関わらず、2分32秒6という遅い時計。
これはレベルが低かったわけではなく、ペースが遅かったことが原因です。
他の年と比べると、前半がかなり遅くなっています。
中盤でも大きく緩んだため、このレースは先行馬が完全に有利。
6着以内のブエナビスタ以外の馬はすべて4コーナー4番手以内でした。

しかしこれを逆に考えると、4コーナー8番手から追い込んできたブエナビスタは展開的に不利だった、ということ。
展開の不利を跳ね返して際どい2着まで差してきたことになります。
ブエナビスタは他の上位馬より能力がワンランク上ということ。

しかし、競馬は能力だけでは勝てません。
実際にヴィクトワールピサに負けてしまったのですから。
能力比較に加え、展開を読んで各馬の有利不利を測らなくてはいけません。
果たして今年はどんなペースになるのか?

今年のメンバーを見渡すと、逃げ馬がいません!
思い返してみれば、2010年もそうでした。
行く馬がおらず、一度も逃げたことのないトーセンジョーダンが逃げる展開になりました。
今年のメンバーは2010年と7頭が一緒。
同じようなスローペースになる可能性が高いということになります。

そうすると、やはり馬券の中心は先行馬。
それに能力が高いブエナビスタの差しを警戒すれば大丈夫。
・・・と言いたいところですが、今年はもう1頭ブエナビスタ級の能力を秘めているかもしれない馬がいます。
それは3冠馬オルフェーヴル。

馬券の中心は先行馬が良さそうですが、強力な馬の差しも警戒しておきましょう!

それではまた!

 

(執筆者:結城智晴)

 

 

競馬データ・コラムカテゴリ

過去戦績 過去戦績からわかる馬券につながるデータ・コラム公開 執筆はKUROUTO編集部
オッズ オッズからわかる馬券につながるデータ・コラム公開 執筆は公認馬券師の蘆口
コンピ 日刊コンピ指数からわかる馬券につながるデータ・コラム公開 執筆は公認馬券師の浅田
ラップ ラップからわかる馬券につながるデータ・コラム公開 執筆は公認馬券師の結城
血統 血統からわかる馬券につながるデータ・コラム公開 執筆はKUROUTO編集部
マイニング データマイニングからわかる馬券につながるデータ・コラム公開 執筆はKUROUTO編集部

新着ラップデータ一覧