東京芝2400mに求められるラップ適性

ラップデータ

東京芝2400mに求められるラップ適性

こんにちは。結城です。

今週末はジャパンカップ。
今年は凱旋門賞馬が参戦し、例年以上に熱くなっています。

東京2400mで行われるジャパンカップというレースはどのようなラップ適性の馬が好走しているのでしょうか。
近年のジャパンカップを振り返ってみます。

2010年 良 優勝馬ローズキングダム
12.8-11.7-11.9-12.3-12.0-12.7-12.9-12.0-12.2-11.2-11.3-11.9 2.24.9

2009年 良 優勝馬ウオッカ
12.7-10.5-12.0-12.0-11.8-12.2-12.1-12.0-12.0-11.4-11.4-12.3 2.22.4

2008年 良 優勝馬スクリーンヒーロー
12.6-11.6-12.4-12.6-12.6-12.8-12.6-12.0-11.9-11.2-11.3-11.9 2.25.5

2007年 良 優勝馬アドマイヤムーン
12.9-10.7-12.0-12.3-12.2-12.7-12.8-12.6-12.2-11.3-11.1-11.9 2.24.7

2006年 良 優勝馬ディープインパクト
13.1-11.5-12.4-12.1-12.0-12.7-12.7-12.4-11.9-11.5-11.3-11.5 2.25.1

近5年のジャパンカップのラップタイムです。

高速馬場でハイペースになった2009年は異常な走破時計になっていますが、
他の年はすべて2分25秒前後。

また、上がり3Fのラップも10年が34.4、09年が35.1、08年が34.4、07年が34.3、06年も34.3と、
ハイペースになった09年以外はほぼ同じ。
過去5年のデータから言えば、80%の確率で走破時計は2分25秒前後、上がり3Fは34秒3~34.4。
あくまで過去のデータですが、今年は09年のように人気馬(リーチザクラウン)が激しいハナ争いを制して逃げる、
という展開になるメンバーではないように思いますので、やはり2.24.5~2.25.5程度の決着になるのでは。
(高速馬場ならば2.23.3~2.24.3程度)
外国馬がどう出るかが少し怖いですが…。

上がり3Fが34秒台前半になるということは、先行馬は上がり34秒フラットぐらい、
差し馬は33秒台中盤、追い込み馬に至っては33秒台フラットぐらいの末脚が使えないと勝ち負けできないということになります。
エイシンフラッシュのダービーのような超スローペースならまた話は別ですが、
2400mという距離で上がり3F33秒フラットというのは至難の業。
いくらGⅠ馬といえど、4コーナー13番手以下から差し切るのは無理があります。
それを証明するように、過去5年で4コーナー13番手以下から3着内に入ったのは09年のオウケンブルースリのみ。
09年はハイペースで差し・追い込みが決まる展開だったのでこれは例外と言えるでしょう。

逃げ馬も34.5秒程度の脚が使えれば勝ち負けできる計算になりますが、
過去10年で逃げて勝ち負けしたのは03年のタップダンスシチーのみ。
しかしその時はシンボリクリスエスやネオユニヴァースといった名馬でさえ
2分30秒を越えてしまうような極悪馬場だったので例外と言えます。
なので、余程強い逃げ馬でなければ2400mを逃げるのは難しいということでしょう。

以上のことから、馬券の中心は切れる脚のある先行・差し馬とした方が良さそうです。

それではまた!

 

(執筆者:結城智晴)

 

 

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