東京芝2000mに求められるラップ適性

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東京芝2000mに求められるラップ適性

こんにちは。結城です。

今回が第一回のコラムとなります。
今週末には天皇賞(秋)が控えていますので、今日は東京芝2000mというコースについて書いていきたいと思います。

東京芝2000mはスタート直後にコーナーがあり、枠順の有利不利の議論もありますが・・・。
基本的には馬の能力がストレートに出るコースです。

ただ、東京競馬場なので直線が長い。
そのため、道中はペースが遅めになって直線は11秒台連発の瞬発力勝負になることも多い。
瞬発力の無い馬にとっては勝ちきるのが少し難しいコースです。

近年の天皇賞(秋)のラップタイムを見ていきましょう。

2010年 稍重 優勝馬ブエナビスタ
12.4-11.3-11.6-11.6-12.2-12.0-12.2-11.7-11.3-11.9 1.58.2

道中はあまりペースが緩んでいないのにも関わらず、ラストは3Fとも11秒台。
馬場は稍重。良馬場だったら更に速い時計が出ていたでしょう。
これぞGⅠというような、ハイレベルなラップタイムです。

天皇賞(秋)は瞬発力は当然求められますが、道中もペースが緩まないことが多く、
スタミナと瞬発力、どちらも兼ね備えていないと勝てないレースです。
総合力が試されます。

2009年 良 優勝馬カンパニー
13.0-11.2-11.4-12.0-12.2-12.0-11.7-10.8-11.3-11.6 1.57.2

この年は超がつく高速馬場。
2010年と比較するなら、各ハロンに0.1秒足すぐらいで丁度いいかもしれません。
超高速馬場ということを考えると道中のペースが遅いので最後は瞬発力勝負になっています。
10秒台のラップも出現する極上の切れ味勝負。
天皇賞(秋)のラップタイムとしては珍しいタイプですね。

2008年 良 優勝馬ウオッカ
12.6-11.1-11.5-11.9-11.6-11.6-11.7-11.3-11.3-12.6 1.57.2

このレースは色濃く覚えている方も多いのではないでしょうか。
ウオッカとダイワスカーレットが2cm差の激戦を繰り広げたレースです。

このレースは中盤に12秒台のラップがありません。
これだけペースが速ければ2009年のような瞬発力勝負になるはずもない。
しかし、さすがはGⅠ。ラスト2F目・3F目までは11秒台前半のラップが出現します。
さすがにラスト1Fは12.6と失速してしまっていますが・・・。

ここまでペースが速くなることはまれですが、基本的にはハイペースに耐えるスタミナがないと上位には残れないレースです。

今年のメンバーを見ると、シルポート・アーネストリー・ビッグウィークと
瞬発力勝負を嫌う先行馬がいるのでペースは速めになりそう。
そうなると今年も総合力重視で馬を選んだ方が良さそうです!

それではまた!

 

(執筆者:結城智晴)

 

 

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